商談中にノートに必死でメモを取って、肝心の話が頭に入ってこない——営業マンなら誰もが経験ある悩みじゃないでしょうか。僕も以前は同じでした。でも今は、商談中にメモは一切取りません。iPhone1台と、ChatGPTかClaude。これだけで議事録が完成します。今日はその具体的なやり方を全部公開します。
商談中、メモを取るのに必死だった頃
正直に言います。以前の僕は、商談中の8割の時間をメモに使っていました。
お客様が話している内容を、必死でノートに書き写す。書きながら次の質問を考える。書ききれなかった部分は、頭の中で「あとで思い出そう」と保留する——。結果、お客様の表情も見れない、話の流れも追えない、肝心の本音も拾えない。商談が終わったあとに「あれ、あの話なんだったっけ?」となって、議事録を清書するときに記憶を頼りに書き直す、なんてこともよくありました。
これ、完全に時間と労力の浪費でした。
今の僕のやり方:iPhone1台で完結
今のやり方はシンプルです。手順はたった4ステップ。
- iPhoneのボイスメモで、商談の前から録音開始
- 商談が終わってから、文字起こし機能で全文をテキスト化
- そのテキストをChatGPTかClaudeに投げて、議事録フォーマットに整形
- 完成
ボイスメモの録音は、商談が始まる前にスタートさせておきます。お客様の前でiPhoneを取り出して「録音しますね」とやると相手も身構えるので、何も言わずバッグの中で回しっぱなし。打ち合わせが終わって会議室を出てから停止。これで終わりです。
文字起こしは、最近のiPhoneなら標準機能でできます。ボイスメモアプリで録音したものに対して、自動で全文を文字起こししてくれる。専用アプリも要りません。
そのテキストを丸ごとAIに投げて、こう指示します。
「この商談の文字起こしから、議事録を作って。フォーマットは①誰が何を言ったか ②決定事項 ③タスク」
たったこれだけで、構造化された議事録が一発で出てきます。
このやり方に変えてから、商談の質が変わった
メモを取らなくなって、何が変わったか。商談中の集中力が、別次元になりました。
お客様の表情を見ながら話せる。声のトーンの変化に気づける。「あ、いまの話題、興味なさそうだな」「ここは前のめりになったな」——こういう細かいシグナルが、メモを取ってる時はまったく拾えていませんでした。
しかも、議事録のクオリティ自体も上がりました。手書きメモは「自分が重要だと思った部分」しか残らないけど、文字起こしは全部の発言が残る。AIに整形してもらうと、「あ、お客様こんなこと言ってたんだ」と後から気づくことが頻繁にあります。自分のフィルターを通す前の、生のお客様の言葉が手元に残るんです。
これは営業の質に直結します。お客様の言葉をそのまま提案書に反映できるので、刺さり方がまったく違います。
始めるのは超簡単。必要なのはiPhoneだけ
このやり方、初期投資はゼロです。
- iPhoneのボイスメモ:標準アプリ。無料
- 文字起こし:iPhoneの標準機能。無料
- ChatGPTかClaude:無料プランで十分
特別なアプリも、専用機材も要りません。僕は商談用に小型のICレコーダーも持ってましたが、もう使ってません。iPhoneで全部済むからです。
【補足:デバイス派の人へ】
「iPhoneを商談中に取り出すのがちょっと気になる」「録音から文字起こし、要約までハンズフリーで完結させたい」って人には、AIボイスレコーダーの Plaud NotePin S も選択肢に入ります。
ピン型のコンパクトなデバイスで、シャツの胸元やジャケットに装着して使うタイプ。録音 → 文字起こし → 要約までデバイス側でやってくれます。僕はiPhone派なのでまだ手を出してませんが、「机にiPhoneを出したくない」「会議中ずっとハンズフリーでいたい」って人にはハマると思います。
※ 本リンクはアフィリエイト広告を含みます。
「文字起こし精度、本当に大丈夫?」と聞かれることがあります。答えは「実用十分」です。専門用語の表記が多少ブレることはありますが、AIに投げると文脈で勝手に直してくれるので、最終的な議事録のクオリティはほぼ問題ないレベルになります。
ちなみに僕は、ChatGPTとClaudeの両方を使い分けています。長い文字起こしを構造化するのはClaude、要約してすぐSlackに貼るならChatGPT、みたいな感じで。これは別記事で詳しく書こうと思います。
気をつけてること(録音のリアルな話)
ここは正直に書きます。
僕は商談相手に「録音させてください」と言っていません。打ち合わせ前から録音を開始して、打ち合わせが終わって会議室を出てから停止しています。
これについては、いろんな意見があると思います。「マナー的にどうなのか」「相手に伝えるべきでは」と。確かに、丁寧にやるなら一言伝えるのが正解です。
ただ、自分の備忘録として録音するのと、それを公開・共有するのは別の話です。僕の使い方は完全に前者で、AIに投げて議事録化したあと、録音データそのものは即削除しています。文字起こししたテキストも、議事録ができた時点で消す。AIに入れる際も、機密情報や個人を特定できる情報は手動で伏せ字に変えてから投げます。
このあたりのルールは、各社・各人で判断が分かれるところだと思います。少なくとも、録音データを残し続けたり、社外に持ち出したりするのは絶対にNG。これだけは徹底しています。
まとめ
- 商談中にメモを取るのは、もうやめた
- iPhoneのボイスメモで録音 → 文字起こし → AIに投げて議事録化、で完結
- 必要なのはiPhone1台。初期投資ゼロ
- 商談中の集中力が上がり、議事録のクオリティも上がった
- フォーマットは「誰が何を言ったか/決定事項/タスク」の3点セット
- 録音データの扱いは慎重に。使い終わったら即削除が鉄則
ノートとペンを構えて商談に臨む時代は、もう終わりです。iPhone1台で、議事録作業から解放される。これに気づいてしまった以上、もう昔には戻れません。
明日の商談から、試してみてください。


