新年度の営業目標、AIに作らせたら「納得感がすごい」資料ができた話

AI活用術

4月、新しい期が始まりました。毎年この時期に必ずやるのが、チームへの「今期の目標発表」。会社の方針、支店の数字、そして一人ひとりの個人目標——これを資料にまとめて、納得感を持って伝えるのが、毎年けっこうな重労働なんです。今年はAIに手伝ってもらいました。結果、自分でも「これ、いいな」と思える資料ができたので、その流れを共有します。

「目標を伝える資料」が、毎年いちばんしんどかった

正直に言います。新年度の目標発表資料、毎年めちゃくちゃ気が重かったんです。

数字を並べるだけなら簡単です。でも、それだと部下は「数字が降ってきただけ」としか感じない。なぜその数字なのか、市場がどうで、競合がどうで、自社のポジションがどうで、だから今期はここを狙うんだ——というロジックを通した上で、最後に個人の目標まで落とし込まないと、納得感のある資料にはなりません。

これを毎年、自分ひとりで考えて、調べて、PowerPointに落とし込んでいました。だいたい2〜3日は潰れる作業です。

3C分析を絡めてAIに依頼してみた

今年は、目標を伝える前段として「3C分析」を入れることにしました。Customer(市場・顧客)/Competitor(競合)/Company(自社)の3つの視点から、自社の置かれている状況を整理するフレームワークです。営業の世界では基本中の基本ですが、これをきちんと資料化すると、目標の「なぜ」が一気にクリアになります。

AIに依頼するときは、こんな順序で投げました。

  1. 業界の現状(Customer視点):自社が属する市場の動き、近年の需要トレンド
  2. 競合の動向(Competitor視点):同業他社の動き、業界内の構造変化
  3. 自社の強み・弱み(Company視点):当社の優位性、リソース面の課題
  4. 上記を踏まえた今期の戦略の方向性

ここまでの流れをAIに整理してもらった上で、「だから今期は、この領域に重点を置く」「だから既存顧客のリピート率を◯%上げる」という戦略の方向性を導き出してもらう。この流れができると、後の数字目標がすべて「ロジックの結論」として乗ってきます。

会社・支店・個人を一気通貫で

ここからが面白かったところです。

3C分析と戦略方向性が固まったら、それに沿って会社全体の目標 → 支店の目標 → 個人の目標を、すべて連動させて資料化してもらいました。

  • 会社目標:今期の売上目標、重点施策
  • 支店目標:会社目標を支店として分解したもの
  • 個人目標:支店目標を、メンバー一人ひとりの担当領域に落としたもの

ポイントは、全部が「なぜその数字なのか」を説明できる構造になっていること。個人目標の数字が、支店目標から逆算され、支店目標が会社目標から逆算され、会社目標が3C分析から導かれている。この一気通貫の流れを、AIが下書きとして一晩で作ってくれました。

もちろん、最終的な数字や方針は自分の頭で決めますし、現場感覚に合わない部分は直します。でも、「ロジックの骨組み」を一発で組んでくれるだけで、作業時間が圧倒的に減るんです。

部下の納得感が、明らかに違った

実際に発表してみて、いちばん驚いたのは部下の反応でした。

例年なら「はい、わかりました」で終わる目標発表が、今年は質問が出ました。「この市場分析、自分の担当エリアにも当てはまりますか?」「競合がこう動いてるなら、自分のアプローチもこう変えた方がいいですか?」——目標を自分ごととして考え始めてくれたんです。

これは、数字を伝えただけでは絶対に出てこない反応です。なぜ → だから → あなたの目標はこれ、というロジックが通っているからこそ、受け取った側も「自分のやることを考える」モードになる。AIが作った資料の力というより、3C分析というフレームの力をAIに引き出してもらった結果だと思っています。

BtoB営業の世界では、相手が法人である以上、こちらの提案にも「ロジック」が求められます。それは社内の目標設定でも同じこと。自分のチームに対しても、お客様に提案するのと同じくらいロジカルに語る——そのクオリティを、AIなら一晩で作れる時代になりました。

まとめ

  • 新年度の目標発表資料は、毎年いちばんしんどい仕事だった
  • 今年はAIに3C分析を絡めて作ってもらった
  • 会社・支店・個人の目標が、すべてロジックで連動した資料になった
  • 部下の納得感が明らかに上がり、質問が出るようになった
  • 作業時間は2〜3日 → 半日に短縮

「目標を伝える」って、営業マネージャーの仕事のなかでもトップクラスに難しい仕事です。数字だけ伝えても動かない、感情だけで訴えても続かない。ロジックと数字を、納得感のある形でつなぐ——この部分こそ、AIが本当に得意な領域なんだなと、今年やってみて実感しました。

来年は、もっと早い段階からAIと対話しながら作っていこうと思います。

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山本

この記事を書いた人

山本

BtoBメーカーで法人営業マネージャー(在籍15年超)。NISA初期からの個別株投資家でもあり、コロナショックで人生初の「ショート」を経験。本業も投資も、最近はChatGPTとClaudeをガッツリ使い倒し中。「営業マン × AI × 投資」を、現場のリアルから書いてます。

🏢 BtoB営業マネージャー(15年超) | 📈 個別株NISAホルダー | 🤖 ChatGPT Plus / Claude Pro 両刀

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